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天才ピアニスト 反田恭平 ベートーベン3大ソナタでのピアノリサイタル 全国ツアー2018-2019 summer

2018/09/25
 

近年、著しい勢いで注目されているピアニスト、反田恭平のリサイタルをLaspが激写! 現代の最前線を行く天才によるベートーヴェン演奏を写真でお伝えします☆

反田恭平©Lasp Inc.

 

 

反田恭平 ピアノリサイタル

2018年9月9日 サントリーホール 大ホール

 

秋の気配の漂いはじめる9月上旬。
サントリーの大ホールに、いまもっとも注目されているピアニストのひとり、反田恭平が登場した。

 

 

反田恭平©Lasp Inc.

 

反田恭平©Lasp Inc.

 

反田恭平©Lasp Inc.

 

 

 

プログラムは「創作主題による32の変奏曲」を加えた4曲で構成。
「変奏曲」ではじまり、その後に「悲壮」「月光」「熱情」と続く
なかなかにヘヴィーな宵である。

しかし反田恭平の演奏には
ベートーヴェンという言葉から連想される重たさはなく
軽々と風のように音楽が駆け抜けて行くようで
爽やかさに満ちみちていた。

まさに、現代のベートーヴェンを聴いた、という印象だ。

しかし現代的といっても奇を衒う部分はまったくなく
きわめて「基本に忠実」でありながら同時に「前衛」である
という点をおおいに評価したい。

風の抜けるような爽やかさについては
長年埃をかぶっていたベートーヴェンの音楽の真価が明らかにされた
と言っても過言ではないと思う。

いい換えれば
古楽器のピアノフォルテでの演奏によってのみ感じられる疾風のスピード感を
現代ピアノでやってのけたということでもある。

まるでピアノフォルテで弾いているかのような色彩感と疾走感を
モダンピアノで表現するためには
当然のことながら
超人的なテクニックが必要とされる。
モダンピアノの鍵盤を恰もピアノフォルテの鍵盤のごとくに
軽々と弾いてしまうのだから。

そんな反田恭平の演奏には
ベートーヴェンに「挑戦する」
というような雰囲気は微塵もなく
最初から最後までどの瞬間にも余裕が感じられ
その余裕=バッファにおいて
音楽が本来持つ物語性が存分に注入され尽くす。
そうした超絶技巧ゆえに溢れる物語性こそが
反田恭平の演奏の魅力ではないだろうか。

疾走感あふれる演奏の中に
きわめて重厚な才能の塔を見た。
次に反田恭平が何をやるのか
今からすでに楽しみでしかたない。

 

反田恭平©Lasp Inc.

 

 

 

 

 

反田恭平©Lasp Inc.

 

2018年9月9日 サントリーホール 大ホール

Photos : Atsuko Ito & Lyuta Ito (Lasp Inc.)
Text : Lyuta Ito

 

 

反田恭平 オフィシャルサイト
http://soritakyohei.com/

 

音楽家の素顔(ポートレイト)
音楽ライター室田尚子と写真家伊藤竜太によるインタビュー・ブログ
第6回 天才ピアニストは愛の夢を見たか 反田恭平(ピアノ)
http://classicportrait.hatenablog.com/entry/2018/07/31/085432